美容師と、ハサミの儀式
野球の、王選手やイチロー選手は、
相棒であるバットを人一倍、大切に扱っていたようです。
打った後に、そっとバットを置くようなスタイルで、
ヒットやホームランを量産し、
タイトルにも恵まれました。
その、大切に扱われたバット自身も、
良い結果になるように、
王選手やイチロー選手に答えていたと思います。
私は美容師なので相棒はハサミです。(シザーとも言う)
この超一流の両者に習って、
私もハサミを大切に扱っています。
そのかいあって毎回、良いヘアスタイルを作り続けられています。
今回はその、相棒であるハサミの扱い方をご紹介いたします。

不思議な話ですが、ひきつづき野球の話で、
バットやグローブを雑に扱う選手は、
タイトル争いに負けてしまうようです。
業務終了から始まる
相棒のハサミとのいい付き合いは、使用後から始まっています。
まずは一日の疲労をたたえ、
感謝しながらセーム皮でやさしく拭きます。
髪や水分がついたままですと、
サビの原因になってしまうので、
必ずその日のうちにキレイにします。
ハサミは落としてしまうと、高い確率でかけてしまうので、
なるべく低いところで、
なおかつ日当たりの良い場所は避けて、
湿度も高すぎない場所で保管をしています。
なによりも感謝の言葉を大事にしています。
「今日もありがとうございました」
は毎日、ハサミに言っています。
「ええで」
と聞こえてくるようなこないような。
朝の儀式
朝です。
まずはハサミにあいさつです、
「おはようございます、今日もよろしくお願いします」
その後はオイルを週1回くらい、
開閉しながら、必要だったらつけます。
べっちゃべちゃだと、滑るし、髪もくっつくので、
ネジの部分と重なる部分のみにつけます。
その後、軽く剣の舞を踊り、
お客さまにそなえます。
研ぎのタイミングはだいたい2ヶ月に一回くらいですね。
研師さんが毎月来てくれるので頼んでいます。
今は2本のハサミでヘアスタイルを作っています。
1本はバツっと切れるハサミで、
もう1本はスルッと抜けるように切れるハサミです。
すきバサミは使っていません。
ちなみにバツっと切れるハサミは、
22年前、ちょうど美容師になった年に買ったハサミを使い続けています。
「道」と刻印されています。
ええ、アントニオ猪木さんです。

黒いハサミなので、「ブリーチの卍解」
と言ってた痛い過去があるよ。
切る前の掛け声
切る前は毎回、独特の緊張感があります。
ハサミを入れる前に私が、
「いよーーーーー!」
と言い。
お客さまが拍手で「ぱん!」
と叩いてから、
切り進めていきます。
「今日もいい切り口ですねえ」
なんて、心でハサミと会話しながら、
良いスタイルを作っていっています。
以前は腰のところにシザーケースという、
ガンマンみたいな皮のケースを使っていましたが。
言っても2本しかないので、
今はワゴンに置いて、使用しています。
もちろん、ハサミを置く時は、
王選手やイチロー選手のように、
そーっと置いています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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